スキーやスノーボードは大自然の雪山で楽しむスポーツです。広々とした斜面を滑る爽快感に、自分の技術次第で滑るスピードをコントールできる楽しさも、ほかのスポーツにはない魅力といえるでしょう。
一方で、自然のフィールド上でもあるので思いがけない場所やタイミングで転倒することもありますし、ほかのスキーヤーやスノーボーダーと接触、衝突してしまう可能性も少なからずあります。
どんなスポーツでもケガなどをしないようにしっかりと準備をすることが必要ですが、スキーやスノーボードでは不意な転倒や衝突時にも頭部を保護するため、ヘルメットの着用が推奨されています。
そこで、今回は着用率が高くなってきているスキー&スノーボード用ヘルメットについて、その特徴やレンタル情報(種類、レンタル方法、料金など)を解説。
また、レンタルがとても充実している「たんばらスキーパーク」(群馬 沼田市)の最新レンタル事情もお届けします。
スキー&スノーボード用のヘルメットって?
「ヘルメット」と聞くと、オートバイの乗車時や工事現場などで着用するイメージがあると思いますが、最近はスキーやスノーボードシーンでもヘルメットを着用する人たちが増えています。
もちろん、ヘルメットの目的は頭部の保護がいちばんですが、スキー&スノーボード用のヘルメットは年々進化し、滑走に影響しないよう軽量化され、見た目もスタイリッシュなモデルが増えてきているんです。
スキーヤーやスノーボーダーのヘルメット着用率が増えているのは、滑走中の安全確保だけでなく、ファッション的にも注目されてきているところも理由のひとつになっているんですね。
ヘルメットの重要性
スキーやスノーボードの楽しさはたくさんありますが、「バランス」を楽しむスポーツともいえるでしょう。でも、そのバランスが崩れたら転倒することもありますし、最悪の場合はケガをするかもしれません。
同じコースを滑っている人と接触して転んだり、衝突してケガをする可能性も潜んでいます。そして、ケガをする可能性は技術レベルや年齢などに一切関係なく、誰にでも起こりえることなのです。
当たり前ですが、誰もケガはしたくないと思っているはず。安全に楽しく滑るには、まず自分で自分の身を守ることが基本。そして、ヘルメットの着用は自分の頭を保護するために、手軽で最善の手段だと認識しましょう。
ヘルメットの選び方と活用術
それでは、ヘルメットの選び方について解説していきます。
(1)サイズの選び方
ヘルメットはイザというときに頭を保護することが目的ですが、サイズが合わないと、滑走中にヘルメットがズレてしまい、滑りに集中できないなんてことも。
スキー&スノーボード用ヘルメットは、自分の頭にぴったりフィットするものを選んでください。ダイヤルを回すだけで簡単にフィット感を調整できるモデルもあります。
また、日本人と欧米人とでは頭の形に違いがあります。海外ブランドのヘルメットは欧米人向けに設計されているので、「JAPAN FIT」や「ASIAN FIT」など、日本人の頭の形に合うように設計されたモデルもチェックしてみてください。
ヘルメットが微妙に動く感じがしたり、女性や子供などで頭が小さくて、もっとも小さいサイズでもゆるく感じる場合は「ヘルメットインナーキャップ」やビーニーで調整するのも方法のひとつです。
(2)寒さや降雪時にも有利
ヘルメットはビーニー(ニット帽)よりも外気や風の影響が少ないので、着用することで、気温が低い日でも頭部は快適な状態で過ごせます。
また、降雪時に長い時間滑っていると、ニット帽だと雪がついて濡れやすく、場合によっては髪まで濡れてしまうことも。ですが、ヘルメットならなかまでしみないので快適です。
モデルによっては、取り外し可能なイヤーパッドが付いているものもあります。極寒時はイヤーパッドを装着して保温性をアップ。春先などの暖かいときには外して使用するという使い分けも可能です。
(3)好きなデザインやウェアとのコーディネートも楽しむ
ヘルメットは安全性能の進化だけでなく、ファッション性の高いデザインやカラーを採用したモデルも増えています。自分のウェアやアクセサリーとのコーディネートも楽しんでみてはいかがでしょうか。
ベンチレーション機能をデザインに生かしたヘルメットや、カラーバリエーションが豊富なヘルメット、つば付きのヘルメットなど、メーカーやブランドごとに特徴があるので、自分好みのヘルメットを探してみましょう!
(4)小型カメラを装着して撮影も滑りも楽しめる
防水性が高くて強い衝撃にも壊れることがなく、しかも、高画質の映像が撮れる「ウェアラブルカメラ」の登場で、滑走シーンを撮影して、SNSなどに投稿する人も増えましたよね。
カメラを手に持って滑りながら撮っていた時代もありましたが、いまはカメラが超小型化して、ヘルメットなどに簡単に装着できるアタッチメントまで各種用意。両手を塞ぐことなく撮影も滑りも楽しめます。
(5)ヘルメットならゴーグルも快適!
ゴーグルとヘルメットの相性もかなり進化しています。曇天時や吹雪いていても視界を確保し、晴天時などには紫外線から目を守るゴーグルは、スキー&スノーボードには欠かせないアイテムです。
ゴーグルをヘルメットの上に装着するか、なかに装着するかはその人のスタイル次第。ファッション的にも着用感的にも自分にマッチしたほうをセレクトしましょう。
なお、ヘルメットの上に装着する場合は、不意にゴーグルが外れたりしないように、ヘルメット後部の「ゴーグルストッパー」を活用するか、ベルトをズレにくくしたデザインのヘルメットを選ぶといいでしょう。
また、ビーニー(ニット帽)の場合、ゴーグルをおでこに上げたままにしておくと、ゴーグルのレンズが内側から曇ってしまいますが、ヘルメットだとゴーグルを上げていても曇ることがないので快適です。
(6)ゴキゲンな女性&子供用ヘルメット
最近のヘルメットは、女性スキーヤー&スノーボーダーを意識して小さめのサイズや、スタイリッシュでカラーバリエーション豊富なモデルが増えています。
また、子供たちにも小さい頃からヘルメットを被るのが好きになってほしいと、かっこいいヒーローチックなデザインやかわいらしいキャラクターが描かれたヘルメットもあります。
大人のデザインそのままにキッズサイズになったヘルメットなどもあるので、親子でお揃いのヘルメットもかっこいいですね。子供たちの頭を保護するためにも、ぜひヘルメットを用意してあげましょう!
ヘルメットをレンタルで借りるメリット
ヘルメットだけでなく、スキー&スノーボードギアやウェアなどは、シーズン中に滑りに行く回数にもよりますが、年に数回であれば購入するよりもレンタルがおすすめです。
ここからは、ヘルメットレンタルを利用するメリットとあわせて、レンタル料金の相場もチェックしてみましょう
(1)荷物を減らすことができる
スキー&スノーボードのギアは重量があり、ウェアも普段の服よりも大きいので、荷物にすると結構かさばりますし、保管するのにも場所をとります。ヘルメットも1個であれば、それほどではありませんが、家族分を持って行ったり、しまっておく際もストレスとなりがちです。
そのあたりを考慮すると、用具やウェアは購入よりもレンタルがおすすめ。
事前の準備もかなり楽になりますし、スキー場に到着してからも、大きな荷物を持っての移動を最小限にできるので、慣れていない場所だと感じやすいストレスも軽減できます。
(2)購入するよりも経済的
ヘルメットは購入すると、5,000円くらいの廉価品から5万円前後の超高級モデルまであります。値段の差は安全性の違いよりも、より快適に滑るための軽さや機能などの違いが大きいようです。
レンタルの料金(大人1日)は1,000円前後で、ギアとウェア、ヘルメットまで一緒に借りても1万円くらいで済むところがほとんど。滑りに行く回数を考慮して、レンタルか購入かを検討してもいいですね。
(3)ヘルメットレンタルの相場
ヘルメットのレンタル料金(1日)は高くても2,500円くらいで、1,000円前後に設定しているスキー場が多いようです。参考として、主な国内スキー場のレンタル料金をご紹介します(2024/25ーズン情報)。
キロロリゾート(北海道) | 2,500円 |
湯沢高原スキー場(新潟県) | 1,000円 |
石打丸山スキー場(新潟県) | 1,000円 |
軽井沢プリンスホテルスキー場(長野県) | 700円 |
白馬五竜スキー場(長野県) | 1,000円 |
自分で事前に準備しておくもの
ヘルメットはそのまま着用して滑走することもできますが、インナーキャップや帽子など小物を使うことで防寒性や密着性を高めたりすることができます。
一般的に、インナーキャップや帽子などの小物をレンタルで取り扱っているところはとても少ないです。あらかじめ自分で準備しておきましょう。
(1)インナーキャップでサイズ調整&保温性向上
サイズ調整や保温性を高めるために、ビーニー(ニット帽)を頭に被ってから、その上にヘルメットを被る、という方法もあります。ただし、ビーニーが厚手だと、フィット感が損なわれることもあるので注意してください。
保温性よりヘルメットとの密着性を高めたいなら、ビーニーではなくヘルメット用の「インナーキャップ(薄手の帽子)」がおすすめです。吸湿速乾タイプもあるので、汗をかきやすい人は検討の価値ありですね。
(2)女性におすすめバラクラバ(目出し帽)
バラクラバは頭のテッペンから首元まですっぽり被る帽子で、視界を確保するために目の周りが開いているから「目出し帽」とも呼ばれています。保温性が抜群で、気温の低い日や風の強い日などには心強い味方です。
インナーキャップと同じように密着性も高いのでフィット感もバッチリ。女性はバラクラバのなかに髪の毛をまとめられるから、滑走中に髪がなびいて顔の周りにまとわりつくことを防ぐこともできます。
バラクラバは薄手から厚手のもの、生地の素材まで、いろいろあります。天候や自分の好みに合ったものを選ぶとよいでしょう。
ヘルメットを含むスキー&スノーボードレンタルの方法
スキー&スノーボードレンタルを借りる方法についてご紹介していきます。スキー&スノーボードレンタルを借りる方法は、おもに、下記の3つのパターンがあります。
(1)スキー場で借りる
(2)ツアー申込の際に一緒に依頼する
(3)WEBレンタル店で借りる
それぞれについて、ポイントを説明していきましょう。
(1)スキー場で借りる
もっとも利用者が多いレンタル方法がこちら。スキー場直営レンタルショップで借りる方法です。
最近のスキー場直営レンタルショップは最新のギア・ウェアを取り揃えていることが多いので、おすすめ。また、ブーツのサイズが小さいとか、ちょっとした不具合があった際もすぐに替えてもらえるので安心です。
なお、「たんばらスキーパーク」のように、WEBで事前決済ができるスキー場も増加傾向にあります。とくに週末、レンタルショップは混雑しがちですが、事前決済をしておけば、ストレスなくレンタルすることが可能ですよ。
(2)ツアー申込の際に一緒に依頼する
リフト券や宿泊費に行き・帰りの交通費などがセットになったスキー&スノーボードツアーでレンタルを申し込む方法もあります。
「たんばらスキーパーク」へのツアーの場合、スキー場直営レンタルショップを利用するため、ギアもウェアも比較的新しいものが借りられますし、なにかの不具合にもすぐ対応してもらえるので安心です。
(3)WEBレンタル店で借りる
最近はインターネットを利用したレンタル専用のショップも増えてきました。送料を負担すれば、自宅に届けてくれる宅配サービスですが、スキー場まで持っていく手間は生まれるため、電車でのアクセスや余裕のある大きめの車がない場合はおすすめできません。
一方で、シーズンレンタルは複数回滑りに行く人向け。多く滑りに行けば行くほど、お得なので、購入するかシーズンレンタルかで検討するのもいいでしょう。
「たんばらスキーパーク」のレンタル最新情報
雪質がよくてシーズンが長く、コースバリエーションも多い人気の「たんばらスキーパーク」(群馬 沼田市)。そんなたんばらスキーパークの、ヘルメットをはじめとした最新のレンタル情報やレンタル手順などを紹介していきましょう。
「たんばらスキーパーク」のヘルメットレンタル料金表
「たんばらスキーパーク」のヘルメットのレンタル料金は下記の通りです(2023/24シーズン)。
ヘルメット(1日) | 大人1,300円/子供700円 |
詳細はレンタル料金表をご覧ください。
「たんばらスキーパーク」のレンタル手順
たんばらスキーパークのレンタルの流れをご紹介します。スムーズにレンタルできると、「滑走時間=楽しい時間」も長く取ることができるので、事前に流れを把握しておきましょう。
事前に準備しておきたいこと
基本的にスキー&スノーボードギアをレンタルするには、借りる人の身長や足のサイズなどの情報が必要です。
■スキーギアのレンタルに必要な情報:身長・体重・足のサイズ・滑走レベル
■スノーボードギアのレンタルに必要な情報:身長・足のサイズ・スタンス(レギュラーorグーフィー)
スキーの場合、ビンディングの解放値の調整で体重や滑走レベルの情報が必要となります。
また、スノーボードは滑る方向に対して、左足を前(レギュラー)にして滑るか、右足を前(グーフィー)にして滑るかでビンディングの取り付け向きが変わります。自分のスタンスがどちらかわからなければ、レンタルスタッフにご相談ください。
なお、レンタルウェアは普段着用しているサイズにあわせて選べば、基本的にOKです。インナーや靴下、グローブ、ゴーグル、帽子などは事前に準備しましょう。
WEB事前決済がおすすめ!
たんばらスキーパークではレンタルのWEB事前決済もできます。滑りに行く日が決まったら、公式ホームページでWEB事前決済をすれば、混雑を避けてスムーズにレンタルすることも可能です。
WEB事前決済はこちらのリンクからお申し込みください。
現地でのレンタル手続きも簡単
スキー場到着後のレンタルの流れについてご紹介します。たんばらスキーパークに到着したら、リゾートセンターに向かって右側(駐車場側)にあるレンタルショップにお越しください。
レンタル専用受付で、レンタルWEB事前決済をされたお客様はメールに届いているQRコードをスキャンして出てきたレシートをお受け取りください。事前決済をされていない場合は、専用の端末で必要事項を入力してレシートを出力します。
レンタルWEB申込時にお支払い方法を「現地決済」にされたお客様、および、事前申込をされていないお客様は、現金・QRコード決済・電子マネー・交通系IC・クレジットカード等でお支払いください。
なお、レンタルWEB申込でお支払い方法を「クレジットカード決済」にされたお客様は現地でのお支払いは不要です。
スキー&スノボードレンタルを借りる手順から返却まで
レンタル申し込みから支払い手続きまで、すべて完了したら、スキー&スノーボードレンタルやウェアを借りていく手順と返却まで、1日の流れで説明します。
(1)まずはスキー&スノーボードブーツの試履から
スキーでもスノーボードでも、まずはスタッフが選んでくれたブーツを試履するところからスタートです。履き方も脱ぎ方もわからない場合は、恥ずかしがることなく、スタッフまでお気軽にご相談ください。
ブーツを履いて「つま先があたらないか」、「甲の部分がきつくないか」、逆に「ゆるく感じないか」、ほかに違和感がないかを確認して、もし少しでも不具合を感じたら遠慮なくスタッフに相談してください。
(2)スキー&スノーボード板を受け取る
ブーツが決まったら、次にスキー&スノーボード板を借りましょう。スキーの場合、ビンディングの調整にブーツが必要なので、借りたブーツの片足をスタッフに渡してください。
スノーボードはビンディングの調整にブーツは不要ですが、スタンスが「グーフィー」の場合は申告してください(スタンスがわからない人はスタッフにご相談ください)。
(3)スキーストックを自分で選ぶ
スキーレンタルはストック(ポール)までがセットになっています。レンタルショップ入口付近にサイズごとに並べてありますので、ご自分で好みのサイズを選びましょう。
ストックの長さは、一般的にストックを地面にまっすぐ突いて、ストックのグリップを握ったときに肘の角度が90度になる長さを基準に、もう少し長く、もう少し短くと好みで選んでも大丈夫です。
(4)ヘルメットを借りる
ヘルメットを借りる方はカウンターのスタッフに申し出てヘルメットを借りてください。渡されたヘルメットを被り、後部のダイヤルを回してフィット感を調整して、あご紐の長さなども確認しましょう。
被ってみてサイズが小さいとか逆に大きいとか、頭の一部分だけに当たる感触があるなどの違和感を感じたらスタッフにご相談ください。
頭の大きさが小さい人や直接ヘルメットを被ることに抵抗がある人は、薄手のビーニーなどを用意しておきましょう。
こちらで、ギアのレンタルは完了となります。
(5)レンタルウェアを選んで着替える
いちばん最後がウェアのレンタルになります。板やブーツなどのギアを借りない場合は、手続き後に直接、レンタルウェアのコーナーへ向かいましょう。
好みのデザイン、自分にあったサイズのウェアをピックアップしたら、そのままレンタル棟2階にある更衣室へ行って着替えられます。
(6)滑り終わったあとは
ゲレンデでたっぷり、気持ちよく滑ったあとは、指定された返却時間までにレンタルショップへ借りたスキー&スノーボード板やブーツ、ストック、ヘルメット、ウェアなどをご返却ください。
とってもお得なWEB前売券販売中!
リフト券は「たんばらスキーパーク」公式ホームページで事前購入が断然おすすめ! 事前にWEBで購入しておけば、当日は自動発券機でリフト券をゲット。リフト券売場に並ぶことがないから、時間を有意義に使うことができます。
リフト券のWEB購入はこちらをご覧ください。